no.6 まとめ

前回の投稿から1ヶ月半。
見学会が終わり、残工事も終わり、年末になってようやく気持ちが落ち着いてきました。
今回のARK74_に様々な方が関わっている中のデザイナーの立場で、
「SOHO & RESIDENCEとは?」
「空との間とは?」
「余白とは?」
について振り返りたいと思います。

「SOHO & RESIDENCEとは?」
住居(RESIDENCE)として使用されてきた今回の2室ですが
ARK七番館の建つ高砂という地域を俯瞰して見てみるとバス、電車、地下鉄へのアクセス、つまりビジネスの要素を持つ天神・博多との相性の良さを再認識します。
働くという側面は確保したいと思いました。
また、近くには市場やスーパーがあり、大通りから少し入っただけで静かで落ち着いた下町的な環境を手に入れられます。
暮らすという側面も確保したいと思いました。
そこから生まれたテーマSOHO & RESIDENCE、どちらにも振れる多様性のある計画が求められました。
家から職場まで移動して働き、帰宅して家で過ごす事を内包した、暮らしながら働くというスタイル。
プライベートとパブリックが同居した状態を素直に反映した計画は、既存の間取りをほぼ転用しました。
回遊性のある平面計画、高さに変化をつけた断面計画、素材を徐々に変化させた仕様計画によって、プライベートとパブリックとを、部屋と部屋をゆるやかなグラデーションによって繋げる事ができました。

「空との間とは?」
この場所の、このビルの、この部屋、だからこそのデザインを目指しています。
建築時には金太郎飴のように計画されていますが、現在までの時間の中で同じ部屋は一つとしてありません。
そもそも、階が変われば景色も光も風も変わってきます。
今回の2室の特徴として南向きの広いバルコニーとその先の下町的風景が挙げられます。
しかし、外部から玄関までのアクセスは内階段・内廊下を徒歩で4階まで、これは通常だとマイナス要因でした。
そこで、空との間(ソラとのアイダ)というコンセプトで2つの繋がりを作る事にしました。
1つ目は、地域や景色などの外部と部屋との繋がりを強調しようとしたこと。
2つ目は、ビルと部屋との繋がりをプラスに変換しようとしたこと。
この2つを、室内に外部要素を取り込む事で実現しようとしました。
1号室は外部要素の土間によって、靴を履いたまま室内に入り、そのままバルコニーに出ることができます。
2号室は外部要素の青いPタイルによって、空が水面に映ったかのように、そのまま外の景色に連動していきます。
まちを構成しているビル、ビルを構成している部屋、これらを等価に扱ってシームレスに繋げる事ができました。

「余白とは?」
入居者さんのライフスタイルはどんどん変化し、多様性を帯びてきています。
今回のSOHO & RESIDENCEというテーマもまさにその表れです。
工事は半分で終わらせることもあれば、作り上げる場合もあります。
余白は自分でトンカチを持って作業することもあれば、好きな家具などのインテリアで設えることもあります。
大切なのはきっかけを作る事、ワクワクする空間でどうのように使うのか考えるのが楽しい事だと思っています。
それはやはり、部屋だけでは解決できず、まちやビルと繋がった場を作る事に繋がってきます。
今回の2室は作り上げました、デザインとしては100%作っていますが、たくさんの余白があります。
この状態を楽しんで、入居者さんが120%、150%の使い方を実現し豊かに過ごしている状況に繋がる事を願っています。

ARK74_ 401号室「空との間1」

ARK74_ 402号室「空との間2」


お部屋に関するお問い合わせはスペースRデザインまで。

再生デザイナー 森岡陽介

 

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