ここに至るまで

↓↓↓下の写真は日高氏の写真ではありません。北嵜にて撮影しています。ご了承ください。  

「建物が再生される中身を記録すること」

 

 これまで吉原住宅、スペースRデザインでは、この山王マンションをはじめ様々な老朽物件のリノベーション、ビル再生活動を行ってきました。その活動の中での私の役割は主に工事を監理することです。2007年に行った山王Rプロジェクトスタート時に入社し、以降弊社で行ったリノベーション工事、大規模改修工事の工事を担当してきました。

 

2009年6月頃。山王マンションの大規模改修工事の準備に着手しました。当然のことながら、建物の状態を見ながら予算との戦いが始まります。どの部分、どの程度まで。どんな仕様で。どの業者さんと。いつからスタートして、いつまでに終わるようにするのか。いつも通り仕事を進めていきました。

 

んっ!何かが足りない…。

 

これまで福岡の賃貸リノベーションのパイオニアとしてさまざまな試みを行ってきた山王マンション。次の30年に向けての改修工事。

 

記録しなくてはならない

 

スクラップ&ビルドの社会から、ビルストック再生の時代へこれから進もうとする今、再生するために必須な改修工事。それを記録すること。ただ記録するだけではなく山王マンションらしく。

 

撮影を依頼した山王マンションに入居するPhotographer、日髙康智さん。R100プロジェクト第1弾企画のリノベーションを行う際、工事のご挨拶をさせていただいたのがキッカケで仲良くさせていただくようになりました。山王マンションのことやリノベーションのことなどお話していくうちに、山王マンションらしい、改修の記録は日高さんにしかできないと思いました。

 

Photographerとしての視点、入居者としての視点、音や埃など現場で起きている事実。僕らの想像を超える、山王マンションらしい記録を残していただきました。その記録をできるだけ多くの方々に伝えるために。

Tsuyoshi Kitazaki(SRD)

第3弾 OUTLINE



「山王マンション さいせいのきろく Photograph100」  

 

これまであまり表舞台に出ることの無かった、改修の様子。 現地に入居しているPhotographer、日髙康智氏が撮影した100枚の写真。 それらの写真にはこれから迎えるであろう(古い建物を壊さず再生し、活用する時代)ビルストック時代に向けてのメッセージが。 建物が再生される中身を記録した写真100枚を通して、改修すること、残す意味とは何かを考えます。 2010年2月10日から2月28日まで、博多区上川端にあるリノベーションミュージアム冷泉荘、ギャラリーにて「山王マンション改修の写真 さいせいのきろく展」が行われました。展示会レポートはこちら。 それでは、スタートっ!!です。

 

 ㈱スペースRデザイン 北嵜剛司

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