no.01 法務会館の401号室で考えたこと

概要を発表した後、しばしの空白期間を置いてしまった、再生デザイナーの森岡です。
いよいよ連載スタートと思ったら、あと2週間で竣工・・・汗。
さて、法務会館は1974年(昭和49年)築のレトロビル。
隣のビルに常駐されている管理人さんがビルと入居者さんとまちをゆるく繋いでくれます。
舞鶴の中でもこの一画はのどかで優しい時間が流れているようです。
そんな法務会館の401号室で考えたことは

【繋がりの安心感】

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58㎡の401号室、元々あった個室3室は廊下で繋がっていただけの分断された状態でした。

今回、壁の一部を取り除いて2DKのような1LDKへとリノベーションした室内は回遊性のある居室とプライベート性
の高い居室をつくりメリハリのある生活を可能にする間取りとしています。

分断していた部屋と部屋を繋ぐため、壁や建具を針葉樹合板で仕上げる事で連続性をつくりました。
身体に近い床から6尺(約1.8M)という一定の高さを強調し、部屋の重心を落とす事で場の安定感を高めています。

ほぼ既存の間取りの壁を操作し、連続性と安定感を持たせる事が法務会館の管理体制の延長線上にある、この場所
ならではの安心感に繋がって行く事を意識しています。

お部屋に関するお問い合わせはスペースRデザインまで。


再生デザイナー 森岡陽介

no.3 コンセプトは「空との間」

解体も終わり順調に工事は進んでおりますのでコンセプトのお話。
今回は「空との間」。
響きが良いし、色々イメージが湧きませんか。

リノベ中の401、402号室の元々の間取りはこんな感じでした。
なかなか珍しい間取りですが、少ない手数でより心地良い場にリノベート出来そうでした。
【401号室既存間取り】

 

【402号室既存間取り】

 

そこから生まれた「空との間」。
小高い丘に登った時に感じる開放感。
地上から少し離れただけで得られるのは、いつもと違った視点、心地良い高さ、自由な空。
こんな感覚を求めて設計しています。
また、室内は共用部や外部の要素を取り込み、曖昧な場を設けることで自由な余白を創っています。
その余白を上手く使いこなすことで、豊かな時間を得られることを期待しています。

工事後はこのような間取りになります。
【401号室計画間取り】

 

【402号室計画間取り】

 

お部屋に関するお問い合わせはスペースRデザインまで。


再生デザイナー 森岡陽介

no.8 遅ればせながら

no8 あけましておめでとうございます。   久々に、301号室をのぞいてみたら、床の養生が取れ、塗装まで終わっていました。 床面は部屋に入るとパッと目に飛び込んでくるし、面積的にも広いので、一気に完成に近づいた印象ですね。今回は、ナラ材の無垢フローリングを使っています。   今日は新年一発目のブログ更新ですので、あわせてプラン紹介までしたいと思います! no8_1 新高砂マンションは建築当時に、きちんとプランニングされた物件なのでポテンシャルが高く、状態が良ければ、レトロマニアの方なんかは当時のままでも住めると思います。 なので、今回のリノベーションでもあまり変更しなくてもいいかなぁ…なんて、思ったりして。。 でも、より素敵に、より快適に暮らしていただくため、上の間取り図のように変えてみました。   間取りの大きな変更は6畳の和室がダイニングキッチンからそのまま続きでフローリングになった程度でしょうか。 それから、元・トイレが洗濯機置き場に変わり、トイレは洗面・脱衣スペースに組み込まれた、っといった感じ。 その他には、現状ではたくさんある収納を、収納という役割はそのままに、収納する目的を明確にしてみました。 いたってシンプルな変更プランですが、文字で伝える以上に、生活には変化があるんじゃないかな~と思います。 「プラン紹介」と言っておきながら、この程度の説明でスミマセンが、これでおしまいです。   301号室ばかりフューチャーしてしまって、原状回復+機能をテーマにした402号室の紹介が全然できていないことに、 今さら気付きました。次回は402号室の紹介をしたいと思います!ということで、本年もR100プロジェクトをよろしくお願いいたします。     ■メディア情報■ 1/25(月)発売 f-sketch2-3月号 に引き続き、 1/28(木)発売 福岡モン2月号にもR100プロジェクトが登場いたします!そしてなんと嬉しいことに、この301号室が紹介されています。 皆さん、是非ご覧ください!       ツボネ

no.3 第二弾の第二弾①

no3 一番最初の投稿でも説明しましたが、このR100プロジェクト第二弾は新高砂マンションの5部屋の空室を、3つの段階(2部屋、2部屋、1部屋)に分けて改装していきます。そして、第一段階の「原状回復」の2部屋は先日、プロジェクトブログスタートと同時に募集開始となりました。   続いては、第二段階「原状回復+α」の2部屋です。こちらの2部屋、一方は意匠的なアイデアを加えて(605号室/2DK)、もう一方は設備投資をして機能的に(402号室/1DK)、という考え方で改装していきます。 402号室は水周りをきれいにして、洗濯機置き場を設置します。その反面、居室には手を入れないので、リフォームといった感じです。設備では、初採用の浴室乾燥機が登場します。これは、一人暮らしのOLさん、サラリーマンにとっては最強兵器なんじゃないでしょうか?天気を気にせず、時間を気にせず、洗濯物を干せる幸せ、PRICELESS!…です。   605号室は意匠的なアイデアで。これは、考え甲斐があります。例えば、どこか一か所に棚を付けて2室を緩やかに仕切るとか、フローリングにするとか…。いろいろ選択肢がある中で、今回は造作はほとんどせず、壁に色をつけ、廊下から食堂室にかけてを無垢フローリングを貼ることにしました。あと、スイッチプレートも変えてみました。 no3_sw no3_fl no3_dr 壁にポイントカラーを塗装とか、カラークロスを貼るとかは、業界誌ではよく目にする結構在り来たりなリフォーム手法ですが、今回は色にこだわって、うちらしくやってみました。在り来たりとは言いましたが、弊社は一度もこういうことをやったことがなかった。。。キッチンは水色に、トイレはライムイエローに、そして6畳の和室はラベンダー色に。鮮やかすぎず、かと言って沈んだ感じにならないよう、そして何より既存の雰囲気にマッチするよう、色調整は慎重に行いました。   畳×ラベンダーの色・素材の組み合わせは私にとってもチャレンジでした!今でも、これはいい! と思ったり、やっぱり失敗かな… と思ったり。いまだに判断がつかない、ラディカルな部屋です。まだ、表替えしたばかりの畳の緑が目について私の思惑とはまだ少し違っていますが、畳が退色して茶色くなったら畳縁の鮮やかなグリーンとラベンダーがいい感じになるのではないかと思うんですがね…、まぁ細かいこだわりです。何より、もう塗っちゃってますから、後戻りはできません。   とまぁ、こんな感じの605号室も、もうそろそろ募集開始です。もう一方の402号室はというと、第3段階のフルリノベとあわせ、現在工事中ですので、次回レポートします。     ツボネ

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